外貨といっても、米ドル、カナダドル、スイスフラン等、たくさんあります。ここでは
米ドルを例に説明しましょう。なお手数料や端数については省いて説明しています。
さて、今日の円:ドルの相場はいくらでしょうか?
現在1ドルが108円72銭(中値)と出ています。これから円安になりそうだから、
将来に備えてドル預金をしておこうと言うことで手持ちのお金100万円をドルに変えて
おきました。9197ドル93セントのドル定期預金が手元に残ることになります。
さてドルはそのまま2004年3月31日決算を迎える事になりました。何らかの会計処理は
必要でしょうか?
今会社の試算表には、$定期預金1,000,000円が表示されています。3月31日の相場は
1ドル115円00銭であったとします。
結論から言いますと115円掛ける9197ドル93セントの1,057,761円で評価しなければ
いけません。つまり57,761円の為替評価差益を計上する事になります。
但し、外国通貨、短期債権債務以外の一定の資産については、その法人が選択、届出する事により発生時(取得時)換算法によることも可能です。
上記の例で長期定期預金であれば57,761円の評価益の計上が不要、100万円のまま決算が出来ることになります。
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