企業会計と税務会計の乖離が叫ばれて数年が経ちます。
所謂、時価会計にまい進する企業会計と、取得原価主義から離れられない税務会計。
短期売買目的の有価証券の評価については、一致しているもののその他の取り扱いは
税効果会計という渡し舟はあるものの、まだまだお互いに背を向けたままである。
今後も「減損会計」が実施されようとしていますが、税務上の取り扱いは変わらないようで
す。
問題は、企業会計は法律ではない事。一方税務は法律であり強制される事。
また、企業会計は所謂株式の公開会社にその実施を求めていること、反対から言えば
非公開会社にはその必要性がなかなか認めにくい事があると思います。
とは言っても時代はどんどん進んで行きます。グロ−バル化と情報公開の波は中小企業
や非公開会社にも押し寄せ、大きな影響を与えてゆく事と思います。
各々の会社の会計処理も銀行と税務署だけではなく第三者に公開しうるものにしなくては
いけないでしょう。勿論その前提となるものは経営成績です。見せ掛けではいけません。
新しい時代に生き残れるように頑張りましょう。
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